Nagare : 流体解析ソフトウェア

流体運動をシミュレーションする,乱流モデルを使わない非圧縮性流体解析ソフトウェアです.

数値解法として広範囲なレイノルズ数流れを扱うために、三次精度上流差分を採用しています.
さらに多方向差分を用いることもあります.
その結果,Nagareの特徴として以下が挙げられます.

計算格子サイズ以上はDirect Numerical Simulation(DNS)に等しい結果が得られる
DNS:最小格子間隔を最も小さい渦のスケールを解像できる程細かく設定した解析
implicit Large Eddy Simulation(iLES,陰的LES)を採用
計算格子サイズ以下にはスキームに組み込まれている固有の数値粘性による散逸が効果的に働く一方,上に記載の計算格子サイズ以上の計算結果に悪影響を及ぼさない
    ※一般的なLESには計算格子サイズ以下の取り扱いに乱流モデルを使う
計算格子の節約による高速化
DNSによる解析との比較で,2次元で1/16、3次元では1/64程度の格子数であっても、詳細な比較をしなければ分からない程度の差しか生じないことが確認されている


計算機の高速化・マルチコア化により,計算格子をより細かくしていくことが可能となり,より高精度な解析を実現しています.

詳細はお問い合わせください.

Clef : 可視化ソフトウェア

構造格子向け可視化ツールです.
複雑な手順を踏まずに,直感的にご使用頂けます.

Clef3Dによる可視化
Clef3D Visualizations on JGR: Space Physics Clef3D Visualizations on JGR: Space Physics Clef3D Visualizations on JGR: Space Physics Clef3D Visualizations on JGR: Space Physics
九州大学 国際宇宙惑星環境研究センター 田中 高史 名誉教授による宇宙プラズマシミュレーション
Journal of Geophysical Research - Space Physicsの表紙に採用されました
左より,2022年9月号,2021年10月号, 2021年6月号,2017年4月号

読み込み可能データ
   □ バイナリー形式で出力された格子点のグリッドデータファイル
   □ 計算結果を示す物理データの並びを表すフィールドデータファイル


また,汎用の動画作成ツールと組み合わせることで,解析結果のアニメーション作成や編集作業を容易に実現します.
地図情報など様々な分野の可視化ツールとしてもご利用頂けます.
詳細はお問い合わせください.

マニュアル
Clef2D/3D for Linux 最新版マニュアル (version 1.5.1) は、以下よりダウンロードできます.

Download Clef2D 1.5.1 for Linux Users' GuideClef2D        Download Clef3D 1.5.1 for Linux Users' GuideClef3D

Clef3D for Windows 最新版マニュアル (version 5.2.0) は、以下よりダウンロードできます.

Download Clef3D 5.2.0 for Windows Users' GuideClef3D

Nagare Visualizer

NagareVisualizer/NagareVisualizer LITEは, iPad向け流体シミュレーションの入門アプリです.
普段は見ることが難しい流体(気体や液体)の動きを, 見方を変えながら楽しめます.
奥深い流体の世界をのぞいてみましょう.

NagareVisualizer LITE は, NagareVisualizerの簡易版です.

インストール
App Storeからアプリをダウンロードし, インストールします.

NagareVisualizer NagareVisualizer

NagareVisualizerLITE NagareVisualizer LITE


使ってみる

1. 形と角度を選ぶ

流れがはじまる物体の形状を まる しかく さんかく から選択します(NagareVisualizer LITEは, まる のみです).
しかく と さんかく は, さらに初期状態(0度回転)を基準として, 回転の角度も選択します.
もとの物体の形や向きが変わるだけで, 流れの様子が変わります.

2. 見方を選ぶ

流れの表現方法を 流跡(りゅうせき) 流線(りゅうせん) 渦度(うずど) から選択します.
同じ流れでも, 表現の仕方によって, 見え方が大きく変わります.


NagareVisualizer